平安算術がーる 遠藤遼/平安を身近に感じる算術物語

読書記録

平安時代をモチーフにした作品した作品が好きです。

何が好きかというと、平安時代があったのだということを想像できるからです。

この作品も平安時代の人物を活き活きと描いています。

作品紹介

算術が好きな吉備は後宮に出仕し女官になる。

蔵人の匡親、惟家に出会い、様々なことを算術を用いて解決する

読みやすさ

ストーリー:★★★★

構成:★★★★

登場人物:★★★★

トータル;★★★★

主人公である吉備が最初の頃はちょっっっとだけ苦手でした。

算術のことしか考えていないキャラクターであまり、私には共通点がなかったから。

物語後半、人間的に成長している姿がかわいいなと思えました

感想

子どもの頃、算数が嫌いでした。

今も習うような鶴亀算や、水が貯まるまでの時間など、昔から似ような計算することはあったとは想像もしていませんでした。

平安時代には計算などは陰陽師の世界などの限られた人によるものとのことで、一気に陰陽師のことが気になりました。

(筆者も陰陽師の作品を出してますので、読みたくなってきたね)



先に述べたように主人公の女官である吉備は算術に夢中な人物。

まさしく「ガール」という感じで、他のことへの関心が狭く、ひとの気持ちにも疎い様子。

様々な人物との出会いで、少し大人になった姿にはなんだか親目線になってしまいます。

全編を通して真っ直ぐでピュアなところは変わらず好感が持てます。



表紙に描かれている2人の男性と少しの恋愛模様があります。

ツンデレ系と王子様系というかんじの人物です。

個人的な好みを言うのであれば、ツンデレ系の方が好みです。

続刊以降に恋愛要素が強くなっていくのでしょうか。

フラットに続きを待ちたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました