おすすめレベル
美しさ:★★★★★
優しさ:★★★★★
わかりやすさ:★★★
作品は、作者のものではない。書き終わった地点から書き手の手を離れてゆく。言葉は、書かれただけでは未完成で、読まれることによって結実する
本文より
私がこの本を読むことでまた1つ作品が完成したと言えるのかも
本紹介
宮沢賢治、須賀敦子、神谷美恵子、リルケ、プラトンなどさまざまな人物の言葉を引用しながら、悲しみについて様々な角度で書かれた作品。
表紙の雰囲気が素敵で気になっていた本。
短いエッセイのような内容なので、味わいながらもサクサク読める
昨年、色々あり喪失の悲しみがあったのですが、その時に読みたかった本。
さまざまな古典、現代の作品の引用が豊富で色々な作品に触れたくなりました。
悲しみに特化した読書案内とも言えるかもしれない。
やや抽象的な表現が多いので(それがこの本の魅力)、わかりやすい表現で読みたい場合にはまどろっこしい気持ちになるかも。
この本に出て来るようなパートナーの喪失など、まだ真の意味で何かを失っているわけではない私。
やはり怖いけれど、乗り越えるヒントをもらえる力のある本。
自分の人生の財産として、宝物の本になりました。
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