おすすめレベル
サクサクレベル:★★★★★
感動:★★★★
意外度:★★★
読書背景
十年前に森絵都さんの本が好きで色々読んでいた際に読了。
とてもインパクトが強く、いわゆるオチ(核心)の部分については覚えていたけど逆にそれ以外の部分は全く覚えていない状態で読みました。
あらすじ
死んだはずのぼくの魂が、天使の行った抽選に当選。
大きなあやまちを犯したのでもう二度と生まれ変わることができない魂だったが、再挑戦のチャンスが与えられたという。
再挑戦の方法は下界(人間界)でホームステイをすること。
再挑戦の内容は前世で自分がどのようなあやまちを犯したのかを思い出すこと。
ホームステイ先は小林真という少年。
小林真として日々を過ごすぼくは、少しずつ気持ちが変化していく。
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好きなところ
今回も涙が溢れてしまった本、家族の話弱いんですよね。
ちょっと家族仲が良い話を聞くだけで泣いてしまうレベルの涙腺の緩さなので、こういう話は泣くだろうという。
黒もあれば白もある。
赤も青も黄色もある。
明るい色も暗い色も。
きれいな色もみにくい色も。
角度次第ではどんな色だって見えてくる。
本文より引用
色々な名言が多く、毎日がちょっと苦しくてもふわっと軽くなる
天使と主人公の関係が軽く、死を題材にしているような本の暗さがありません。
最後が爽やかで好きです。
ちょっと生きてもいいかなと思えるような優しさに包まれる。
ちょっとネガティブなところ
時代背景としては今だとよりタブーなこと(援助交際)が描写されていて、文脈だけ見ると援助交際である必要はないので気になりました。
きっと森さんとしては特別な意図があったのだと思いますが、、、
十年ぶりに読んでも、やっぱり全体の話の運び方がとっても好き。
自分がわからなくなったとき、落ち込んだ時に読みたい本。
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