読書背景
前作の「コンビニ兄弟」は2021年夏に読んだ本。
お気に入りの本の第2作目なので、いつ読むかワクワクしていました。
この本の前に読んだ本が、京極夏彦先生の「魍魎の匣」で、中身のボリュームに圧倒され、ぼーっとしてしまいました。
回復できるような温かい本を読みたくて、もう少し後に読もうと思っていましたが順番を変更しました。
つまり、読みたくてうずうずしていた、期待値が最高潮の状態で読んだわけです。
作品紹介
今回のテーマは恋とのこと。
前作から続く作品の暖かさはそのままに、恋についての感情が描かれています。
フェロモン溢れるコンビニの店長とコンビニを利用している人のそれぞれの生活。
今作は3篇収録。
三話しか入ってないですが内容が濃かったです。
作者の町田そのこ先生は、52ヘルツのクジラたちで本屋大賞、今年の本屋大賞でもノミネートされている人気の作家さん。
※電子版だと解説がないようなので、紙版でも購入するか検討
電子だと解説読めないのは意味がわからないなぁ
ライトさと奥深さ
新潮社nexというレーベルから出版されているので比較的キャラ小説のような面もあるのかなと。
各話のメインは高校生~20代くらいまでなので、年齢の近い方だと優しい大人から自分へのアドバイスも聞けますね。
癒しの時間
この本を読んでいる最中に仕事で嫌なことがありましたが、この本に没頭することで忘れられた。
本の世界は良いものです。
私の年齢(アラサー)からするとアドバイスを贈る側なんですよね。
社会人歴×社歴×年齢×年齢上の人あまりいないのでほかの方よりもその側面が強い。
小手先のことではなく、人間としてのアドバイスを町田さんからもらえた気分です。
醜い感情もある。それでも周囲は優しい。
何気ない言葉が名言すぎる
第一話 恋の考察をグランマと のおばあさまが素敵。自分の身内にもいたらいいのになと思って、なんだか泣いてしまいました。
親戚に対してコンプレックスあるんですよね、私。
「第三話 クイーンの失脚」のインパクト
タイトルから、すでになんだかネガティブなことが起きそうですよね。
起きましたね。そこにやってくる救いの手。
その流れはきれいごとなのかもしれない。幸せな世界が好きなので嬉しい。
これが2巻の最終話ですが、グッとくるものを最後にぶつけられました。素敵でした。
続編はまだですか!
テーマの恋は、まだまだ序盤で終わりでした。
おかげで恋の行方がとっても気になります。
漫画とは異なり、シリーズでもいつ刊行されるかまだわからないんですよね。
一言一句こだわって書かれているわけで時間もかかりますし、
作者さんが多忙だとすぐでるものでもないしょうし。
でも早く読みたいんです。続編を待つことで元気に生きる気持ちになりました。
ちなみに、ドラマ化しそうな気がするんですがどうでしょうか。
コンビニタイアップとかもしそうだなー
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