乙一さん、作家生活25周年おめでとうございます。
私は作家さんのことを「~さん」か「~先生」と呼ぶんですが、
子供のころに読んだ作家さんはさん呼びなことが多く、
乙一さんは乙一さんなんだなぁと全然関係ないことを思うのでした。
本作に収録されている作品たちは、私が好きな頃に近い作品だなと思いました。
作品紹介
独立した短編5編が収録された短編集。
ホラー系の雑誌が初出の作品が多く、ホラーテイストでもあります。
怖い要素だけではなく、もう少し寂しさや切なさがあるのが特徴
乙一さんの作品は、切ない作品の「白乙一」グロめ要素の「黒乙一」がありますが、
この作品は「白乙一」系の作品たち。
リンク
読みやすさ
ストーリー:★★★★
構成:★★★★
登場人物:★★★★
トータル:★★★★
ひらがながやや多めで優しい文体。
余白の多めの印刷で贅沢な感じ。
でも、若干ボリューム不足な印象でした。
せめて後書きとかあると嬉しかったな。
乙一さんの後書きが好きなので。
感想
悲しくて悲してくしょうがないみたいな話ではないのに、生きることとかのせつなさを考えてしまうような作品たち。
なごみ探偵のこと全く知らなかったので
なごみ探偵おそ松さん・リターンズはちょっとびっくりしました。
作品について勉強してから読んだ方が楽しい。
好きな作品は家政婦、フィルム、悠川さんは写りたいです。
5作中3作品も好きなんて最高です。
それぞれ家政婦と悠川さんは写りたいは、ちょっと笑える要素もあるところと切なさの緩急が効いていました。
最後に少しぞくっとして、続きを考えてしまったな。
コメント