おすすめレベル
サクサク度:★★★★★
ワクワク度:★★★★
お腹が空く度:★★★
あらすじ
2013年秋のロンドン。オリンピックイヤーだった前年に怪我で除隊した女医のジョー・ワトソンは、ベイカー街221bで、頭脳と電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう世界唯一の顧問探偵シャーリー・ホームズと同居していた。シャーリーのもとには、女刑事レストレードや政府高官の姉マイキーから難事件が舞い込み、ジョーは助手としてシャーリーと現場に赴いてはwebストランド誌に事件の成り行きを(自分たちを男性化して)連載している。ある日、ジョーの叔母キャロルが結婚すると報せが。夫となるヘンリーはデヴォン州アルスターの名家バルカヴィルの子孫で、最近、前当主が亡くなって跡を継ぐことになったという。ジョーはバスカヴィルの屋敷に招待されるが、脱獄した殺人鬼と魔犬伝説が街を騒がせ、さらには叔母夫妻に脅迫状が届く。華やかな結婚式の背後で、ジョーたちに見えない危険が迫っていた。半電脳と人工心臓のためになかなかロンドンを離れられないシャーリーは、ジョーを助けることができるのか!? 突出した独創性とキャラ立ちで話題をさらった女性化現代版ホームズ・パスティーシュ『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』に続く、冒険と友情の第2弾!
https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014430/
高殿円先生の作品2作目。
先週は第一弾を読み、今週は第二弾を。積読して置けばすぐに続きも読める。
感想
印象的なのが、2人の関係性の変化。
前作は2人の出会いと初めての事件なので、まだまだ関係としては浅いところだった。
今作は関係が長くなっていることもあり、とにかく2人の仲がいいのを感じます。
お互いが思いやり、守るような描写もあり、なんだか百合っぽい感じもありつつ。
そして、今作は舞台をロンドンからデヴォン州アルスターに移して。
ギリギリイギリスはイメージが湧きましたが、イギリスに行ったことのない私にはいよいよ知らな土地の描写が続きますが知らなくても想像で楽しめました。
ここら辺に詳しい方はもっと楽しいんだろうな。
イギリスの料理のことなどを聞いてもイメージがあまりつかないですが、イギリスに行きたくなりますね。
ジョーの食べっぷりの描写も気持ちがいいです。
ミステリーとしてはなんとなく違和感を感じつつもスルーしてしまうような描写が重要な鍵になり、きちんと伏線回収されていて最後は気持ちいいです。
最後に
本家・シャーロックホームズのバスカヴィル家の犬も購入済み(ホームズシリーズ全作Kindleに入れてます)なので普通と順番前後しているでしょうが読みたいです。
こうして読みたい本が増えていく。
この本は一旦ここまでしか出版されておらず、このシリーズ全体の伏線(ジョーのこととか)が全然回収されておらず、めちゃくちゃ気になるんですよね。
続きはまだですか、先生
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