箱庭図書館 文善町を舞台に不思議な世界

読書記録

おすすめレベル

サクサク度:★★★★★

しっとり度:★★★

ほんわか度:★★★

あらすじ

少年が小説家になった理由。ふたりぼっちの文芸部員のイタい青春。【物語を紡ぐ町】を舞台にひろがる、6つの物語。ミステリー、ホラー、青春、恋愛…乙一の魅力すべてが詰まった傑作短編集!

https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-745131-3
箱庭図書館 (集英社文庫) [ 乙一 ]
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感想

いつ読んだのか忘れましたが、再読。もしかしたら10年ぶりかもしれません。

読者のボツ原稿をリメイクする企画の本。

原案みたいのは別にあるわけだから、原案の作者への配慮もあるだろうし、どういうエッセンスを切り取るか、作者の力量の見せ所。

原案のほうが読んでいないので、比較はできませんが後書きで垣間見ることができます。

以前読んだ際は内容の面白さだけに関心があったけれど、今読むとプロと読者の違いを感じさせられた。

6本の短編はどれも同じ文善町が舞台。この町行きたいわ。

初読の時から、印象が強く小説家のつくり方のことはよく覚えていました。

主人公の過去に驚いたのかな。

今も昔もテンポが好きなのがコンビニ日和!

再読していて思うことですが、私は乙一さんのちょっとネガティブなキャラが明るく生きている作品が好きです。

疲れているのでちょっと明るくなりたいからなのかもしれません。

共感性羞恥で辛くなるのが青春絶縁体

私は見事に中二病で今も昔もあまり友達がいないんですが、この作品の登場人物の最後が羨ましいです。

この本で異色だなと思うのがワンダーランド

ちょっと怖い、ドキドキしながら読んでました。

王国の旗は大人の今読むのと、気持ちがまだ子供だったころに読むのでは印象の差が大きいなと。

読みながら、まだまだ未熟な前提で私も大人サイドに入ってしまっているんだなと感じてます。

ホワイト・ステップついては、全然覚えていませんでした。なぜだろう

大人サイドに入っている「今の私」はこの作品のそれぞれの登場人物に自分を重ねていました。

最後は感動でした。ちょっと会社頑張るかなとか思えましたもん。

ホワイト・ステップは冬に読まなきゃいけないです。

やっぱり乙一さんの本を読むと幸せだなと思いました。

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