おすすめレベル
サクサク度:★★★
皮肉度:★★★
ミステリー読みたくなる度:★★★★
あらすじ
完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000198446
Twitterで流れてきたので購入しました!続編もあるそうなので、また読みたい。
ドラマ化もされているそうですが私が契約しているサブスクでは、見られないので一旦見ないことになりそうです。
感想
東野圭吾さんの作品はいくつか読んだことがありますが、いわゆる代表作ではないもの(探偵倶楽部、毒笑小説)ばかりを読んでいました。
読みたいと思いつつ、短編集は読むのが気が楽なので、短編集が好きです。
これは一作品が非常に短いので移動中に読むにはぴったりな本でした。全12話で構成されています。
読みながらざっくり感想をメモしているのですが、前半部分についてはこう書きました「やけになってるかんじ?」と。
帯には「何を出しても売れなかった頃、やけくそで書いたのが本書だ」と。
今では想像できないですが、雑誌にこの本が発表されたのが90年。
そのころと今では東野先生の評価は全然違ったんでしょうね。
読んだ時の斬新さが私が初めてトイストーリーの映画を観た時に近いです。
今まで自分の視点で当たり前と思って、見ていたものを裏返された感覚。
もう一つ面白かったのが名前の付け方。古株だから、古井カブ子などとにかく適当です。
ただ、前半の数作については私の慣れの問題なのかわかりませんが、ミステリーを馬鹿にしてる感じがしてしまったんですよね。
最後まで読むかちょっと迷ってしまいました。
6話以降(ちょうど半分ですね)からはなんだか面白くなってきて最後は、「うわ面白い」となりました。
Amazonのレビューを見ると前半で読むのをやめる方がいるみたいですがぜひ最後まで読むのをおすすめします。
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