新しい恋のカタチ入荷しました。スキマ時間に楽しめる!
男女の友情は存在するのか──。あの作家の異世界転生ファンタジー!? などなど厳選した6編仕入れました。いきなり文庫!このアンソロジーは、いわば"新時代恋愛小説"の見本市。誰もが知る作家や新進気鋭の作家が、恋愛をテーマに腕によりをかけた短編ばかり。三人の男女の間で揺れ動く"厄介すぎる"感情を描いた作品や、予測不能の異世界転生ファンタジーなどなど、よりどりみどりの全6編。この一冊で今までにない「新しい恋のカタチ」をあなたは知ることに。さあさあ、まずはお手に取って見ていきませんか?
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-744228-1
読書背景
乙一さん目当てに購入
他の方の作品はほぼ読んだことなかったのですごく新鮮でした。
表紙の印象(ラノベっぽい感じ)から、もっとラブラブ系な甘い本だとなんとなく思っていましたが、どちらかというとさっぱりしているような話が多かったかなと。
ほとんど恋愛小説を読まないので、恋愛小説としての観点はわからないけど
ついでに数年、恋愛してないし。
帯には「新しい恋のカタチ入荷しました」とのこと
確かに「いわゆる恋愛」っていう感じではなく、設定はややトリッキーなものが並んでいたので新鮮でした。
各作品の感想(ネタバレなし)
「愛について語るときに我々の騙ること」斜線堂有紀さん
この本の初っ端から三角関係で結構びっくりしました。
オチどうなるのかなと思っていましたが、そういうパターンかという。
私自身三角関係したことがなく、自分が好きな人が自分を好きでなければさっさと諦めてしまうんですよね。
自分がそこまで恋愛ひ本気じゃないってことを感じるというか、この本の人たちはそれぞれ本気なんだなと。
そう思えるような恋愛羨ましいです。
ちなみに、騙るはかたると読むんですね。勉強になりました。
「君が作家だと知る三ヶ月」十和田シンさん
私にとっては、こういう話が自分にとって【恋愛もの】のイメージでした。
じわじわと恋に近づいていくような雰囲気。ときめき
タイトルの通り作家に纏わる話なので、読書アカウントを運営されているような本好きの方は、胸が熱くなりそう。
現に、私はもっと本を読みたくなりました。
「転生勇者が実体験をもとに異世界小説を書いてみた」乙一さん
乙一さんは「小説家になろう」の小説を読まれていて、その中の人気作がお好きだそうでそれにインスパイアされたのかな。
漫画でも小説でも異世界もの流行ってますよね。
乙一さんの異世界ものは一捻りあり、とても好きな感じでした。
主人公は異世界ものでありそうな、淡々としている男性です
乙一さんの文章の淡々としている短い文体とちょっとひらがなの多めな文章にマッチしているなと。
「ボクらがキミたちに恋をして」秋田禎信さん
これすごく面白かった!
モチーフなのが宇宙や夜の空なので、キラキラしているような恋と重なるイメージ。
オチはある程度想定できるとしてもそれ以前の過程や設定が面白く、読み終わった後も余韻を楽しみながら読んでいました。
「しずるさんとうろこ雲」上遠野浩平さん
これはシリーズものの番外編のようですが、しずるさんシリーズを読んでみたいと思いました。
しずるさんとよーちゃんの2人の関係性にすごく興味があります。
正直、この話だけでこの話が伝えたいことは分かりきっていないのだと。
2人の恋の考察についてが面白く、ふむふむを頷きながら読み終わりました。
「今日の授業は悪い授業」初野晴さん
これ最後か〜最後に思ってくるにはなかなかヘビーな設定だなと。
読後感としては、「これは恋の中に含むのかな」と思いながら読み切りました。
要するに私がイメージする恋とのギャップがあったということです。
確かに恋というのは人によってまちまち。
献身に近いようなものもあれば、恋に恋するなんてものもあり。
話がどう着地するのか、明かされる秘密などが面白く一気に読みました。
コメント